高等部第3学年「メンタルヘルス講話」~不安や緊張と上手に付き合う方法を学ぶ~
2025年12月10日 16時04分【学習のねらい】
12月4日、高等部3年生を対象に、郡山メンタルサポート代表の冨森崇先生を講師に招き、「メンタルヘルス講話」を行いました。この講話のねらいは、「ストレス対処や心の安定を図るための知識と技能を学ぶこと」と、「メンタルヘルスの自己課題に気づき、不安や緊張に対処する力をつけること」です。今年度、本校では「性に関する学習」に力をいれています。その目標の1つである「自他を大切にする心を育む」ことにもつながるよう、保健体育や自立活動等と関連づけた学習を実施しています。
【「ドキドキは準備完了」と「心を整える身体のセルフケア」】
講話では、不安や緊張との付き合い方やセルフケアについてお話していただきました。不安や緊張を感じたら集中力が上がって力を発揮する準備ができたと捉えることが大切と教えていただき、ネガティブな感情に対しての新たな見方を知ることができました。また、心を整えるための身体からのアプローチとして整体の技術を体験し、セルフケアの方法を学ぶことができました。
<生徒の感想から>
「『不安や緊張は弱さではない』という言葉が響いた。」
「緊張や不安は『準備完了のサイン』や『敵ではなく味方』ということがわかった。」
「不安や緊張があると集中力が高まり、ミスが減ることを知った。」
「学んだことを取り入れて『避けグセ』を直したいと思った。」
「脳には様々な部分があり、働きがあることを知った。」
「アクセルとブレーキのバランスが大事だと思った。」
「体をさすったり、押したりすることで不安や緊張を和らげられることを知った。」
「不安や緊張があった場合は、体をさすって落ち着かせようと思った。」
「呼吸法があることを知って驚いた。続けたいと思った。」
「腕や足を動かしたら不安や緊張が減ったと感じた。」
「自分は怒りっぽいので、怒りをおさえるツボを知れてよかった。」
「指をひっぱる方法を続けてみたい。」
「整体を体験したら、すっきりした感じがした。」
これらの感想から、不安や緊張をポジティブに捉え、自分なりの対処方法の幅を広げられた様子が伝わってきます。
【ストレスをしなやかに受け止める心を育む】
強い不安や緊張に直面したとき、それをしなやかに受け止めて前に進む力に変えていくことができるよう、心の健康教育は欠かせないと考えています。今後も心身の健康の維持増進が図れるよう、授業の充実に向けて取り組んでいきます。